その日の天気は晴れ。

雲ひとつない晴天。

忙しかった仕事も、今日はなんとか終わりました。







Counterattack!






「ねぇ、遊戯!今日ゲーセン行かない?新しいの出たんだって〜!」
「あ、ちゃん!いいよ〜!ちょうど僕ももう一人の僕も行きたいって行ってたんだ〜!あ、でも海馬くんはいいの?」
「瀬人〜?だって最近いそがしくってロクに学校も来てないし、電話してもすぐ切るんだもん。」
「あははは、でも海馬くんって今新型ゲーム機の開発してるんでしょ?まぁしょうがないよね〜」
「しょうがないって言ってもさ、一応彼女よ?彼女!毎回毎回こっちから電話しなきゃかけてこないしっ! どうせ今日だって来やしないって!」
「そうなんだ〜、ちゃんも大変だね〜。あ、城之内くんや杏子達もさそっていいかなぁ?」
「うん、もちろんいいよ〜」
「じゃぁ話してみるね!お昼休み、いつもの所でいい?」
「うん、じゃぁいつもの場所で★」


―――お昼休み―――



「遊戯、城之内、杏子、本田、獏良、お待たせ〜!」
ちゃん、遅かったね〜」
「いやー、購買混んでてさ!私今日お弁当忘れちゃって…あんまり購買使わないからさー」
「なんだ、も購買だったのかー?言ってくれりゃぁいっしょに買ってやったのによー!」
「城之内〜それは先に言っといてよ〜!」
「あはははは」
「ね、早く食べよ?お昼休み終わっちゃうわよ?」
「あ、そうだね!食べよ食べよ〜」
「いっただっきまーす」

「あ、そうだ!遊戯、ゲーセンの事話してくれた?」
「あっ、忘れてた!ごめ〜ん、みんなぁ、今日ゲーセン行かない?新しいゲーム入ったって!」

「え?今日?ごめんね〜新しいバイト始めちゃって〜」<杏子>

「マジ!!?DMの新作だろ?行く行く!!!あ!でも今日は俺もバイトだったんだっけ……」<城之内>

「あ〜、俺もまた姉貴のガキの面倒みなくちゃなたねぇんだ!すまねぇな、また誘ってくれ!」<本田>

「僕は今日は新しいMWのシナリオ書くんだ。もう少しで出来そうだしさっきいいアイディアが浮かんでスグにでも書きたい んだよ、ごめんね〜」<獏良>

「あらら、みんな見事用事アリか〜遊戯、二人で行こうか?」
「うんそうだね〜みんな忙しいんだね」
「じゃ、授業終わったら校門にいるね」
「うん、分かったよ」


―――のクラス―――



「起立、礼」

委員長の言葉と共にクラス全員が教科書を鞄に詰め、帰る支度をする。
無論、も。

「よっし、今日は遊びまくるぞ〜!!!」

そのまま直行で校門に向かう。
昨日バイト代が入った(本来は禁止なのだが…)ので、今日はかなりやりまくるつもりだ。
新作の”DM”もだが、最近あまり遊んでなかったので、他にも色々やりたい物がある。

校門へ向かうと、すでに遊戯が待っていた。
ちなみに、もう一人の方の遊戯である。


―――その少し前、海馬コーポレーション・社長室―――



「ふぅ……今日の分の仕事はこれで終わりだな。久々にを迎えにでも行ってどこかで食事でもするか…」

瀬人は机の上のひとつのボタンを押すと、秘書にスグ車を用意させるよう言った。
そしてイスから立ち上がり、一風変わったコートを羽織った。

専用のエレベーターに乗り、1階へ降りるとすでにリムジンが待機していた。
磯野がドアを開け、瀬人は颯爽と乗り込んだ。

”久々にに会える”そんな喜びをちょっぴりだけ顔に出しながら。


「瀬人さま、童実野高校でよろしいのですか?」
「?あぁ」
「今からですと授業後になってしまいますと思いますが……」
「もうそんな時間か…まぁはいつもすぐには帰らないからいいだろう。しかし急げ!」
「はい、分かりました」


リムジンは微かな音を立てエンジンをかける。
そして、これから起こる災難など知らずに走り出した。


走ること20分。
黒塗りのリムジンは童実野高校についた。
しかしそこで、瀬人は凍りつくような光景を目の当たりにする事となる。

校門につけたリムジンの少し前に、彼女はいた。
”あの”遊戯と共に。


「ねぇ、遊戯、今日いっしょにプリクラとらない?私ってまだ遊戯と撮ったこと、ないよね?」
「あぁ、そうだったな。撮ろうぜ!」
「ねぇねぇ、じゃぁほっぺにキスして撮って?」
「は?」
「でね〜瀬人に見せてやるの!浮気しちゃうぞ〜っ!ってv」
「オイオイ、それって俺がソンなんじゃないのか?」
「あっはは、遊戯なら大丈夫だって〜!絶対★」
「俺の事なんだと思ってるんだよ!?ま、別にいいぜ!」
(ちょっとぉ!勝手にそんな事っ!追い掛け回されるのは僕なんだよ!!?)
(まぁまぁ。これを期にともっとなかよくなれるかもしれねぇぜ?)
(も、もう一人の僕っ!)
(お前だって、の事好きなんだろ?だったら海馬に追い掛け回される位安いもんだろ?)
(そ、そりゃぁ……)
「遊戯?どうしたの?」
「いや、なんでもないぜ!ちょっと相棒が…な」
「ふーん?ね、みんなもいないし恋人気分で遊んじゃおうか?」
「”まともに電話もくれない恋人への逆襲”?」
「そうそう!遊戯だったら恋人にしてもいいし〜♪」
「じゃ、本当に付き合おうか?」
「それこそ瀬人にずーっと追い掛け回されるよ〜?」
「う〜ん、それは困るぜ!」


傍から見ればどう見ても恋人同士。
しかも瀬人に聞こえるのは断片的な言葉のみ。
”いっしょにプリクラ””ほっぺにキス””恋人”……聞こえてくるのはそんな言葉ばかり。
運が悪いのか、恋人に電話もまともにかけなかった彼が悪いのか。
しばらく固まって動けなかった瀬人。
と遊戯はそんな瀬人を知ってか知らずかさっさと歩いて行ってしまった。

その後案の定遊戯はしばらく瀬人に追い掛け回され、その度にM&Wの勝負を持ちかけられ。
しばらく散々な日々を送ったとか。


しかし、そんな彼のお怒りも恋人のたった一言で終わった。


「私が好きなのは瀬人だけだよ」


意外と、短絡思考な彼だった。
それでも、その後彼女に電話もっしなかった事を散々怒られ、今ではかならず一日に1回は電話をかけているとか。
一日でも忘れれば、強烈なお怒りをくらうのだから。
偶に電話をしながらヘコヘコ謝っている社長を見て、社員はちょっぴり社長へ対する考えを改めた。
秘書は事情を知っているため、ちょっぴり情けなくなった。












―――――そんな彼は今もまた、彼女へ電話をかけています―――――







fin

765HITこはくもなか様に捧げる。








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<不肖の「弟子」より「先生」へ、「感謝の言葉」です!!(苦笑)>

ありがとう御座いました!!雪花先生!!

ふふ・・「嫉妬社長さんドリーム」美味しく頂かせて貰いました!!
良いですね・・雪花先生の「弱社長さん」+「可愛い無敵ヒロイン」!!(笑)
もう! 私の「笑い」のツボにダイレクトアタック★ですよ!!(爆)
でも・・雪花様の社長さんとヒロインちゃん・・可愛いですよねー・・

私も良い「ドリーム」が書けるように頑張りたいです!!(苦笑)

これからも、雪花様に「ドリーム」をリクする為にも!!
「キリ番」踏める様、「弟子」は毎日「祈って」おります!!(笑)

こんな品薄過ぎるサイトの目玉にさせて頂き、ありがとう御座いました!!(苦笑)

これからも「強奪」させて頂く「予定」なので、
皆様、楽しみにしていましょう!!(爆)


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